Hello, againコイン
Hello, againな人たち
飯能らしさの中で
次につながる出逢いが
紡がれていく場所
Desert Rose
宮部 太陽 さん
#セカンドキャリア
#芸術
#繋がる
#手作り
#リノベーション
『AKAI Factory』は、築80年以上の工場をリノベーションしたシェアアトリエ。現在は彫金や皮革、木工に機織り、画家や和紙で作品を作る人、珈琲豆焙煎をする人など、10人が利用していますね。作品の一部はここでも販売しています。といっても、ほとんどお客さんは来ませんよ。駅から徒歩数分とは言え、住宅地の中にありますし、外観からはちょっと何しているところかわからないですもの。それぞれのお客さんやファンの方が飯能まで足を運んでくれることはあります。そういう意味では、飯能は都心からもアクセスしやすいですよね。ここのオープニングのレセプションは各地から300人くらい集まりましたから。
古い工場をリノベで生まれ変わらせたシェアアトリエ『AKAI Factory』
宮部さんのブランド『Desert Rose』の作業スペース。広く、雑然としているのが気持ちいい
ここに入る前は、東京の吉祥寺で店を開いていました。15年間、ほとんど休みなくアクセサリーを作っていました。お店を維持するため、売るため、明日のため。そんなことばかり考えてました。ここを知った時、飯能は高校時代に過ごした町だったこともあり、「面白そうだな」と「ちょっとゆっくりしようか」と言う気持ちで参加を決めました。変わってなかったですね、飯能。AKAI Factoryと同じく、自由。ゆるくて、大きい。気持ちがほどけて、楽になった気がします。飯能に移住もしました。今はアクセサリーを作るのはもちろんだけど、住まいのリノベと畑づくりが楽しいですね。こんな時間、15年以上持てなかったから。
販売スペースもあるが、AKAI Factoryやお店のサイトからの購入がメインだそう
革職人さんとのコラボで生まれた作品。人の繋がりが生まれやすいシェアアトリエならでは
AKAI Factoryに入って良かったのは、横の繋がりができたこと。お店をガムシャラにやっていると、横を見るきっかけがないんですよ。一緒に作品を作ったし、みんなで盛り上がってイベントやライブもやった。いろんなことをしましたね。コロナ禍になって、作品を発表できなくなった美大生に場所を提供したりもしました。その中からメンバーになってくれた子もいます。そういう交流の中で、お互いの知識や技術を共有し合える。それもシェアアトリエのいいところですね。
これからどうするか、ですか。町を変えよう、とは思いませんが、人と人がつながる、そして明日やその先の未来、次につながる場所であり続けたい。そんなこのAKAI Factoryらしさを大切にしたいなとは思いますね。ゆるく、自由に。
アトリエ内には心地よい珈琲の焙煎香。焙煎士はサックス奏者としてライブも行う近藤光さん
2階の一角をアトリエとして使う『FILHO』。革だけでなく布バッグも手作りする宮尾塊多さん