Hello, againコイン
Hello, againな人たち
飯能と人をつなぐ
それが将来
人と木をつなぐ
株式会社サカモト 代表取締役社長
坂本 幸 さん
#西川材
#繋がる
#手作り
#親子
#地域活性
サカモトは、私で3代目。もうすぐ60周年を迎えますが、決して安定して経営を続けて来たとはいえません。もともとは、四国出身の祖父が「東京には建築需要がある」とチャンスを見出して、良質な木材を産出するこの地に起業したのがスタート。戦後すぐで、焼け野原になった東京に急いで住宅を建てる必要があった頃です。「当時は小学校も飯能産の木材でできていたんだよ」と2代目の父によく聞かされたのを覚えています。父の代は、高度経済成長期で、鉄筋やアルミサッシがどんどん普及し、木が使われなかった時代。「飯能にはいい木材がこんなにあるのに、自分はそれを使うことができなかった」といまでも悔しそうに話します。
西川材と最新技術を組合せ、デザイン性の高い家具なども提案しているサカモト
イベント用の「ひとつぼキャビン」やリモートワーク用のブースなども企画・製造
「いつかは家業を手伝うのかな」と思ってはいましたが、実は私、飯能から出たくて出たくて(苦笑) 学校も市外に通っていました。木材や建築とも関係ない美術史が専攻。そうして距離を置くと、逆に「木材の建具ってステキだな」「木のぬくもりや香りって、落ち着くな」と家に帰る度に思うようになったです。そんな木材が身近にある飯能っていいところだな、と思ったんですよね。家業を継ぎ、木材について調べるほど「飯能の誇る西川材って、魅力ある木材なんだ」とトリコになっちゃったんです。
家業に入り、勉強することで西川材の魅力をたくさん知ったという坂本さん
オーダーメードのものも多いサカモトの建具。職人さんの技と心がこもっている
今は胸を張って「西川材、いいですよ」と広めようと頑張っています。職人を目指す若い方も増えてきて、新しい技術と感性で新たな西川材の魅力を発信できるとワクワクしています。
一方で、飯能で生まれ育った『フカダヤ』などを手がける赤井さんたちと、飯能を盛り上げる活動もしています。飯能の魅力を広め、新しい人に飯能に来て欲しいんです。人が増えれば、木の需要もより増えるから。
サカモトは自分たちの事業を「木と人をつなぐ役割を担う仕事」と考えています。人がいなければ、木は使われません。だからこそ、飯能と飯能の誇る西川材の魅力を発信し、人と木をつなぎたいんです。
周年記念を間近に控え、いろんな企画も考えています。ぜひ飯能に遊びに来て、西川材の、そしてその木々を育んだ飯能の魅力を感じてくださいね。
最新技術と伝統的な木工を組み合わせ、新たな「サカモト」の製品が生まれている
木を使った小物も多く企画。イベントやショールームでコインを使って購入できる