Hello, againコイン

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Hello, againな人たち

和菓子で100年余
洋菓子で30年以上
愛される「飯能の味」

夢彩菓 すずき

鈴木 康弘 さん 美紀 さん

#地域活性

#笑顔

#100年以上の歴史

#手作り

#元気な商店街

康弘さん ///
私で5代目です。もとは和菓子がメインで、100年以上前の創業です。「いつかは継がねば」と考えていましたが、職人になる気はなかったんですよ。大学に経営を学びに行って、経営者として家業を守るつもりでした。とはいえ、製造についても知らないと経営はできないぞ、と東京や鎌倉のお店に修行に出たら、ガツンとやられた。お菓子職人は「経営のために知識だけもらおう」くらいの気持ちで手出しできるもんじゃなかった。そこから職人を目指し、必死で修行です。奥深さにどんどん虜になって「店を継ぐ前に、パリで修行したい」と。それで、結婚してすぐ、パリへ。

普段は筋トレ、休みは登山。今も筋骨隆々で健康管理バッチリの康弘さん

日本・フランスの名店で身につけた技とこだわりの食材でうみだされる「すずきの味」

美紀さん ///
私たち大学の同級生なんです。でも当時は「実家がお菓子屋で、継ぐつもりだ」なんて知らなかった。アメフトバリバリのスポーツマンでしたよ。それが、卒業後に再会したら「お菓子の修行中だ」って。びっくりしました。その後、付き合うようになったんですが「パリに行ったら結婚も延びるから」と、渡仏前に結婚。すぐ別居ですよ(笑) 彼が渡仏した3ヶ月後に私もル・マンに行って、やっと一緒に暮らしました。その後、パリでも3ヶ月暮らしましたね。忙しくてあんまり観光はしなかったけど、帰国後はずっとお店に立つことになったので、今思い返すと新婚旅行みたいなもので、いい想い出ですね。

野球最中は3代目考案。「伝統を守るだけじゃなく、試行錯誤もしています」と美紀さん

OLから結婚後に転身。美紀さんは現在『夢彩菓すずき』の店長を務める

美紀さん ///
飯能は地元じゃないんです。でも、良いところだなと今は思います。姉がしょっちゅうお店を手伝いに来てくれていたんですが、気に入って移住したくらいですから(笑) お店は、長い間やってるとつらいなって思うこともありましたよ。でも、続いているのは、良いことの方が多かったから。みんな笑顔になってくれるでしょう。お子さんはすごく喜んでくれる。それを見ると、私も嬉しい。「また来ました」という方も多くて。「すずきのお菓子」が「想い出の味」になってるといいですね。

康弘さん ///
いつも新しい味を考えて、試作を繰り返しています。それがうまくいくと、ホッとなる。苦労して創ったお菓子を食べて喜んでもらえると、とても嬉しいです。冥利に尽きるな、と思うのはやはり誕生日ケーキ。家族の幸せの場面を、自分の創ったすずきのケーキでお手伝いする。職人としてこれほどの喜びはないですね。今回、もう1度改装をします。少しでも長く続けるために、いらっしゃる方にも、働く人にもより良いお店にしたいという思いからです。「これからお店を軌道に乗せて、もっと頑張るぞ」とやる気になってます。

飯能に3店舗あった時期も。店内には当時の名残や想い出の品もそこかしこに

2023年春にリニューアルオープン予定。「今が楽しい」「もっと頑張りたい」と笑顔のお二人

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