Hello, againコイン

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Hello, againな人たち

西川材を守り、育て
飯能の林業を
子や孫まで続く産業に

雑貨&カフェkinoca

萩原 信一 さん 栄理 さん

#地域活性

#西川材

#林業

信一さん ///
林業が家業で、自分は3代目。といっても、自分はもともと蕎麦職人だったんですが。父ちゃんの手伝いで地元の群馬から飯能に来ていて、そのまま林業が面白くて住み着いたという感じ。自分では山を持たず、依頼を受けて山主さんの山に入り、整備などをさせてもらってます。せっかくいい木が植わっていても、ちゃんと育てないといい木材にならないんです。そんな「育林」がメインの仕事です。

ていねいにしっかり仕事をして成果を出して、山主さんとこの地の林業のためにいろんな提案もさせてもらって、時間をかけてこの地に馴染んできました。自分の中にもこの土地と山、そこで採れる木材の良さが染み込んできたのか、いまは「西川材の名前を日本に響き渡らせたい。そうして林業を子どもや孫の代まで続く産業にしたい」が目標。

信一さんは、いい木を育てるための「山の設計士」

2016年開業。目を引くプロヴァンス風の外観が特徴

栄理さん ///
『kinoca』は「道の駅のようないろんな人が立ち寄れる場所を作りたい」がスタート。西川材や西川材で作られた雑貨やお土産を、見て触れて、知ってもらえるアンテナショップを作ろうと思ったんです。その当時、子どもが生まれたばかりだったので、「キッズスペースがあって、ママ友が安心して集まれて、楽しめる場所にしたい」とか、食育にも興味があったので「体に良い安心・安全な食材を使ったカフェがあるといいな」とやりたいことや思いを盛り込んでカタチにしていきました。

西川材を知ってもらえるよう、とてもこだわっています。建物は、半分がひのき、もう半分は杉。ベテランの大工さんにお願いして、ひのきは手刻みで、杉はプレカットの木材で作っています。すべて西川材で、色味や風合い、香りを実感してもらえるようにしています。グッズも、取り扱うのは西川材を使ったものだけ。飯能のクリエーターさんの作品や、kinocaオリジナルの「木の繊維で作った布」などを販売しています。

作家との交渉や店の切り盛りをちゃきちゃき行う栄理さん

西川材のひのきで組まれた明るく気持ちいいこだわりの空間

栄理さん ///
駐車場で『きのかんしゃさい』も開催しました。いろんなお店に呼びかけて、食べ物やグッズ販売だけじゃなく、薪割り体験や林業ツアーとかもできるお祭です。当初の想いのように、kinocaが道の駅みたいになって、地元のいいものや人が集まる場所になれば良いなと思っています。コロナで2年休んでいますが、必ずまたやりたいと思っています。

信一さん ///
林業には正解がない。植えた樹が木材として使えるのは数十年から100年後とかの未来。だからできることを一つずつやっていかないと。まずは西川材を広めること。そしていろんなことにチャレンジする。いつかは吉野や木曽のような有名な木材にしたいですね。ぜひ遊びに来て、触れて良さを感じてください!

杉で作られた空間。五感を使って西川材の良さを感じられる

オリジナルグッズにはkinocaオリキャラ「まるたん」も

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